もうサラリーマンには戻りたくありません。

拘束されない生き方を求めて

「安定性を取るのか自由を選ぶのか?」
「夢を追いかける生き方を選ぶか、そんなに不安のない生き方を選ぶのか?」
結局のところ、どんな選択をするにしても、内面に広がっている両方のことを同時に満たすことはできないように思うのです。

行政書士の開業にも、独立者としての自由と、フリーで仕事をする人にはつきものの、不安定さがつきまといます。しかしこのことは、行政書士にかぎったことではありません。弁護士や司法書士、税理士など、開業型の士業は、誰でもこのハードルを越えていかなければいけません。
独立開業につきもののリスクを超えていかなければならないのは、士業にかぎったことでもありません。フリーのデザイナーになるにも、ラーメン店の主として独立するのも、要はみんな同じなのです。リスクのない独立開業というのはありません。
むしろ独占業務が定められている行政書士は、何も資格を持たずに独立する人たちよりは、そのぶんだけ安定が見えやすいです。そのことをラッキーに感じるくらいのおおらかな気持ちで前へ進むようにしましょう。

独立のリスクが伴うぶん、開業・独立では、大きな自由が手に入ります。私も10年近く勤め人をやっていましたので、いまの働き方は本当にありがたいです。絶対とは申し上げませんが、できればもうサラリーマンには戻りたくありません。

社会人・組織人として、会社の方針に従うのは当然かもしれません。しかし上司や経営陣の示す方針が、いつでも必ず正しいものかというと、振り返ってみて決してそうではないように思うのです。特に景気が、経営状況がきびしい状況のなかでは、なかなか腑に落ちない指示・命令が出されることもありました。しかし組織人である以上は、どこまでキャリアの階段を上ったにせよ、上の指示には従わないわけにはいきません。

独立開業することの魅力のひとつは、そうしたわだかまりの暗雲をすっきり晴らすことができることです。
行政書士として開業し、ずっと一人で活動をするにせよ、開業者はある意味経営者です。事務所をどのように運営していくか、一日一年をどのように使うか、業績(収入)はどのあたりを目標にするか、すべて自分で決められます。意味のない会議も、上司へのゴマすりも、開業者には一切必要ありません。

もちろん戦略がぼやけていたり、一人で自由だからとサボっていれば、そのツケは全部自分に跳ね返ってはきます。独立開業は、そのよう責任の所在がはっきりしているので、モチベーションも維持しやすいのです。
みなさんは『行政書士』と考えた時、もしかしたらそのことが魅力として真っ先に思い浮かばなかったでしょうか?

次のページ >>