やれば誰にもできることを、面倒臭がらずにやることが大切

どうやれば稼げるか?

私は東京の郊外の町で開業しています。独立3年目には、小さいながらも雑居ビルに事務所を構えることもできました。近くに競輪場があることもあり、事務所近辺には飲食店が無数にあります。また風俗店もちらほら目立ちます。

「行政書士の対象業務は広範」というお話の続きになりますが、開業当初の私が選んだ業務は、飲食業等の営業許可と国際業務です。
行政書士としての独立開業を成功させるためには、冷静に市場のことを見る視点も大切です。あまり格好良く働くことを考えないこと、平たく言えば、どうやればある程度は稼げるかを考えながら行動することが大切だと思うのです。

市場を見るというには少し大袈裟ですが、飲食店の多い商店街で生まれ育ってきた私には、新店の開店・閉店などのサイクルがなんとなくわかります。そこには流行りすたりなども影響していると思います。ダーツバーですとかやっぱりすぐに消えていきましたし、通りの中に美容院が3つもあったりすると、やはりどれかのお店が競争に敗れ閉店していくことになります。

お店が閉店してしまうことは、申し訳ないですが、私たちには好都合です。なぜなら商店街の空き店舗には遅からず新しい借り手がついて、そこには新たに、書類申請の仕事が発生するからです。
また飲食店業では私の町でも外国人の方がたくさん働いており、この町には多くの外国人の方がお住まいです。ですから、就労資格証明書申請や在留期間更新許可申請などの国際業務にも、口コミで信用が広がると、安定した需要が出てくるようになります。

その信用を作るまでの、最初の1年が大変でした。私はパワーポイントを使ってお手製のチラシ広告を作りました。顔と名前を覚えてもらうためにチラシには似顔絵も入れて、駅前で配りました。また商店街には、「何かお手伝いできることがありましたらよろしくお願いします」と、一軒々々頭を下げまわっています。それからクーリングオフなど比較的易しい民事の仕事も取り入れるために、公団等へのポスティングも何度もやりました。

やれば誰にもできることを、面倒臭がらずにやると、何かしらの反応は必ずあります。私が依頼を受けた最初の国際業務(就労資格証明書申請)も、ポスティングしたチラシを見たお客様からお電話を頂きました。その時はまだ事務所を持っていませんでしたので、喫茶店でお会いしてお話を聞きました。依頼者が日本語の堪能な方でしたので、それだけで随分救われた記憶があります。

最初はみんな、そのようなよちよち歩きからスタートします。そうやってだんだん専門家らしく成長していくものです。独立開業は、歩み出してさえしまえばそれほど恐いものではありません。自分のことを信じて前進してください。

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